高校生が経済を学んだら~お金を基礎から考える~

失敗しないお金の貯め方

失敗しないお金の貯め方

 

さて、日本では貯金をするというのは比較的に一般的のように思えますが、全然貯金してないわとか、家計が苦しいよねという会話をしている方も多くいるのではないでしょうか。では、世代別にどれだけの貯金があるのが現実なのでしょう。

厚生労働省「令和元年 国民生活基礎調査の概況」https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450061&tstat=000001141126&cycle=7&tclass1=000001141144&stat_infid=000031957982&tclass2val=0

によると、一世帯当たりの平均貯蓄額は約1077万円。なんと、平均が1000万円を超えています。

 

世代別に見てみると、29歳以下の平均貯蓄額が約180万円、30代が約530万円、40代が650万円、50代が1,075万円。

なんと、50代には平均貯蓄額が1000万円をこえています。

しかも、平成25年に比べて、平均貯蓄額はあがっているのです。(40代を除き)

 

このように近年は若者の貯金志向が高まっています。

テストで全然勉強してないわーと言って、実はめちゃくちゃしてるみたいな例と同じです。全然貯金ないわーといっても、多くの人が貯金を計画的に行っているのはデータが示しています。

 

ここで貯金ができていなっかたら、全然貯金とかしてないんだよねー勢に後れを取ってしまいます。では、貯金が苦手な人はどうしたらいいでしょうか。

 

それはずばり、「先取り貯金」です!

 

給料が入ったら自動的に2割を貯金という「仕組み」を事前に作り、残りは使い果たす。このことで、収入がアップすればその分を確実に貯金に回せますし、見えるお金は全部使い果たせるのでストレスフリーの生活を送ることができます。

 

ただ、これが独り身の時はいいけど、家族ができたらなあと思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

夫婦別財布の時は、先ほどまでの仕組みを利用すれば無理なく貯金できますが、相手が貯金を同じように貯めていなければイライラしてしまうこともありそうですし、自由にお金が使えるのでお互いにあまり貯金されていませんでした、なんてこともありそうです。

 

なら、夫婦共通財布ならどうでしょう。

もちろん、お金はたまりやすいですが、自由にできるお金が少なくて、ストレスの原因になってしまいそうです。

 

おすすめは、「一部別財布」です。

一部別財布というのは、まずそれぞれの収入2割は貯金、かつ生活費は一緒に払う。ここが共通財布となり、そして残りのお金を小遣いにする。ここが別財布という仕組み。

 

これなら、貯蓄も共通財布で“見える化”できるので2割貯金も継続できますし、収入が増えたら、その分小遣いが増えるので仕事のモチベーションが高まる上に、さらに夫婦の連帯感も生まれます。

 

でも、どれが正解というわけではありません。今あげたのはほんの1例にすぎません。自分に合った、それぞれ夫婦や家族にあった貯金の形を作っていく必要があります。試行錯誤、話し合いを通じて自分だけの正解を作っていきましょう!

 

 

ただ、完全無欠に見える貯蓄、実は大きな落とし穴もあるんです。

次回はその落とし穴について学んでいきます!

「あなたの1,000万円、本当に1000万円分の価値がありますか?」