高校生が経済を学んだら~お金を基礎から考える~

お金の価値はさがり続けてる?!貯金の落とし穴

お金の価値はさがり続けてる?!貯金の落とし穴

 

日本では一般的、かつ能率的とされる貯金ですが、実は大きな弱点を持っているんです。

 

私のブログの“はじめてのおかね”でも書いているのですが、お金は生活を送りやすくするための道具にすぎません。すこし詳しく書いていきましょう!

 

例えば、あなたは新品の服を持っていて、欲しいものはトマト2個だとします。

 

もしお金がなければ、あなたはあなたの持つこの新品の服とトマト2個が果たして同一の価値を持つのか、損をしないためにいちいち考えなければなりません。

 

しかも、そもそもあなたの持つ服とトマトを交換してくれる人がいるかどうかもわからないのです。

 

だって、トマトを今売りたい人が、必ずしも今服が欲しいとは限りませんし、トマトを売る人があなたの服にトマト2個分の価値がないと思えば、服が欲しくても売ってくれないでしょう。

 

このように、欲しいものと価値観が合う人じゃないと物々交換ができないなんて言ったら、とても面倒ですよね。

 

それを改善するために作られたのが「おかね」という考え方なんです。

 

これがあればトマトの価値を2つで200円と決めれば、買い手は200円さえ持っていればトマトを手に入れることができます。

 

「おかね」というのは、ものの価値をわかりやすくするためのものなのです。

 

つまり、お金の価値は物価で測れるということです。

 

すこし、こんがらがってきましたね。

 

これらの話が、前回の「あなたの1,000万円、本当に1000万円分の価値がありますか?」に繋がるのです。

 

物価が上がると、お金の価値は下がります。

 

例を入れて、考えてみましょう。

あなたは100万円を貯金していました。

 

しかし物価が上昇!

 

100万円で買っていたものが、物価が上がり105万円になりました。

でもあなたは100万円しかもっていないので、その商品を買うことはできません!

あなたはただ貯金していただけなのに5万円分損することになります。

 

しかも、さらに物価が上がり、110万円になってしまいました。ますます買えなくなりますよね。しかも損失10万円!

 

貯金は持っているだけで、損失を生むリスクがあるんです!

 

さて、このリスクからなんとか逃れたい、そう思うと思います。せっかく頑張って貯めたお金が減っていくのは許しがたいです!

 

そこで次回からは

政府の工夫と私たちができるお金の増やし方について学んでいきましょう!!